徹底解説とレビュー・OMEN Transcend 14

HP(ヒューレットパッカード)

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今HP OMEN Transcend 14を購入するともれなくワイヤレスヘッドフォン「HyperX CLOUD 3」がついてきます! (2024年7月19日現在)CLOUDというのは、耳にあたる部分がふわふわの雲のよう!という意味だそうです

2024年に発売されたHPのノートパソコン(Laptop)OMEN Transcend 14の特徴

  • CPU(パソコンの頭脳)とともに働くNPU、GPU搭載
  • 省電力でゲーミングパソコンとしても最強
  • 動画編集などエンコード時間が短い
  • プレミアプロで約11分30秒のプロジェクトを大体14分で書き出した(レビューあり)
  • CPUは、Intel Core Ultra 7や9のプロセッサ
  • GPUは、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズを搭載
  • 大きさ14インチ(HP OMEN シリーズでは初登場)
  • 実際の使用感をこの記事に掲載しました

*今回実際使用した機種に搭載されていたのは

CPU:Intel® Core™ Ultra 7プロセッサー
GPU:NVIDIA GeForce 4060 Laptop GPU

主な測定結果:
ベンチマークテスト結果
ゲーミングパフォーマンス結果
プレミアプロによるプロジェクトのエンコード時間
となります

オプションは以下の通り

option

外観(ディスプレイ・接続ポートなど)

ディスプレイ

OMEN Transcend 14は、14インチのOLEDディスプレイです。

OLEDディスプレイの特徴

OLEDディスプレイが使用されている製品はアップル社のiPhone15などがあります。

・材料そのものが発光するため、黒は真っ黒となり、そのためくっきり、はっきりクリアな映像

・斜めから見ても色の変化が少ないため、どの角度からも映像を楽しめる(視野角が広い)

・応答速度が速いので動きの速い映像でもブレが少ない

・薄くて軽量、曲がるディスプレイにも対応できる

・ OLEDはLCDに比べて消費電力が少なく、特にバッテリー駆動のデバイスにおいて大きな利点となる。

・OLEDは発光ダイオード、LCDは液晶パネルです。

接続ポート

背面(中央接続ポートの両サイドに排気口があります)

排気口は背面にしかなく、これは操作時に手に排気口からの排気が当たらないための設計

HDMI2.0(中央左)とUSB-C(中央右

背面接続ポートの拡大

左側面の接続ポート

左側面接続ポート拡大 左がThunderbolt4 USB-C、右ヘッドホンジャック

右側面(USB-A)

右側面拡大(USB-A)

キーボード(4 ZONE RGBライティング)

4 ZONE RGBライティングといって、4つのカスタマイズ可能なゾーンとなってます。本体の中にアプリのリンクがあって、適宜ダウンロードすることができました。ソフトを使って好みのキーボードカラーを設定できます。RGBを自由に選べるコントロールがあって、楽しいです。

OMEN Gaming Hubのパネル

OMEN Light Studioのコントロールパネルからキーボードバックライトをカスタマイズ可能です

キーは半透明と黒の2色構造の「プディングキートップ」とキーの間隔が狭い「ラティスレスキーボード」となってました。「プディングキートップ」とはオヤツ、デザートのあの、上が黒っぽいカラメルの乗ったプリンのこと。形が似ています。

プディングキートップ(バックライトON)

プディングキートップ(バックライトOFF)

ラティスレスキーボード(キーの間隔が狭い)

このキーを打つと、しっかりした反応が指に伝わってきます。

インカメラ(1080FHD IR Camera)

HP True Vision 1080FHD IR Cameraが搭載されています。
背景をぼかす機能がついてました。 そのほか

人の顔に焦点が自動的に追従する「画像フレーミング」、目線が相手方から外れていないようにみえる「アイコンタクト」など搭載されています

背景ぼかしなし

背景ぼかし標準

縦向きのぼかし

サウンド(DTS方式)映画館で体験する臨場感!

個人的に、サウンドがすばらしい!と思いました。どうやら、DTS方式が採用されているとのこと。

アメリカの企業DTS社が開発した、映画、テレビ放送などで使用される音声のデジタル圧縮記録・再生方式でその方式の名前にこの企業名が冠されています。

左右別に音源がある感じではなく、実際にその場にいるような臨場感のあるサウンドで感動しました。映画館で映画を見ているときに聴く音声に近いと思いました。

サイズと素材

素材は「高強度アルミニウム合金」で、ディスプレイなどを除くすべてに使用されています。

重さ:1.66Kg

縦の長さ:23cm

横の長さ31.2cm


厚さ:210mm(底から測定)

電源コードとアダプター 

電源コードとアダプター重さ:5196g

アダプターの裏には「140w」とありました

持ち運ぶときには、1.66Kgと0.519の合計約2.1KGになります。A4サイズの書類が入るバッグに余裕で入れられました。

冷却機能

ゲーミングPCなどに欠かせないのは冷却機能

HP OMEN Transcend 14は、モバイルワークステーションなどで用いられる冷媒を使用しています。ワークステーションといえば、サーバーに使われるパソコンです。相当な発熱をするワークステーションに使われているのと同じ技術を採用しています。また、底面から吸入する空気を従来よりも4倍加圧する技術を採用。これにより、背面への排熱効果が高まります。

世界で最も優れた冷却機能の19ミリ以下の14インチゲーミングノートPC」と言われてます。

PCの主要機能

CPU(プロセッサー)

HP OMEN Transcend 14のCPUはIntel® Core™ Ultra 9プロセッサー搭載(あるいはIntel® Core™ Ultra 7プロセッサー搭載)*オプションについては記事の冒頭の表を参照してください。

NPU(CPUに搭載されている)

このCPUにはAI演算能力を強力にフォローするNPU(Neural Processing Unit)が搭載されています。(AI機能はNVIDIA GeForce RTX 40シリーズなどに搭載されています。)

そのため、ゲーム配信時のFPSが24.6%向上します。(ツール:OBS StudioにOpen Vinoで開発されたプラグインをインストールした場合)

ちなみに、ゲーム配信時のFPSが24.6%向上 するためには約2段階GPUの性能が高位のものでないと実現できないとのことです

なぜか。
従来まではGPUで演算していたタスクはNPUにオフロードされ、GPUは消費電力を抑えられ、レンダリングに専念できるからです。

GPU AIを使うDLSS3でパフォーマンスアップ

NVIDIA RTX 40シリーズに搭載されているAI技術、特にDLSS 3(Deep Learning Super Sampling 3)は、ゲームのパフォーマンスを大幅に向上させる重要な役割を果たしています。DLSS 3は、AIを利用して追加フレームを生成する技術で、実際のレンダリングを行わない部分をAIで補完することで、フレームレート(FPS)を向上させることができます

つまり、従来のGPUだとしっかりレンダリングしますが、AI技術、DLSS 3(Deep Learning Super Sampling 3)をつかうと、画像をレンダリングせず、画像生成するのです。

イメージです(Canva画像生成で作成)

余談:CPUはインテル社、GPUはNVIDIA社ですが、AI技術を使うために共通のプロトコルがあるので会社を超えて開発できるそうです。

*今回実際使用した機種にはCPUにIntel® Core™ Ultra 7プロセッサーGPUにはNVIDIA GeForce 4060 Laptop GPUが搭載されていました。

ベンチマークテスト結果

ベンチマークテスト、ゲーミングパフォーマンス結果を測定しました。

ベンチマークテストは「CINEBENCH2024」を使いました。以前との違いはCPUのマルチスコア、シングルスコアのほかにGPUのスコアも計測してくれました。

CINEBENCH 2024によるベンチマーク測定結果

マルチコア

  • HP OMEN Transcend14CPUIntelCoreUltra7 155H
  • IntelCoreUltra7 155H:16個のCPUに22個のスレッドが搭載:計測値は714(ポイント) 
  • (比較)AppleM1Max791(ポイント) マルチスコア

シングルコア

  • IntelCoreUltra7 155H:92(ポイント)シングルスコア
  • (比較)Apple M1:112(ポイント) シングルスコア
  • (比較)Apple Apple M1 Ultra113(ポイント) シングルスコア
  • (比較)Apple M1 Max113(ポイント) シングルスコア

GPU(CINEBENCH 2024ではGPUも測定できました)

  • HP OMEN Transcend14GPUNVIDIA RTX4060 Laptop :測定値は6387(ポイント)
  • (比較)Apple M1 Ultra GPU: 測定値は5962(ポイント)  

マルチスコア

シングルスコア

GPUスコア

ゲーミングパフォーマンス結果

ゲーミングパフォーマンスの測定にはFINALFANTASY XVを使ってみました。設定は高品質で1920×1080が快適となり、良いようです。高品質でフルスクリーンの3840×2160はやや重いという結果でした

FINALFANTASY XV による測定結果

高品質で1920×1080 (ボーダーレス)のときスコア:6171

評価:快適

高品質で3840×2160(フルスクリーン) の時スコア:2791

評価:やや重い

動画編集によるエンコード時間 プレミアプロ(編集ソフト)

動画は約11分30秒のものを使いました。Youtube用に書き出しました。

ビデオ:1920×1080

FPS:29.97fps

形式:H.264

Project:約11分30秒

エンコードに要した時間は14分55秒

Adobe Premire Proによる Project のエンコード時間

プロジェクトのエンコード開始時刻が56秒終了時刻は13分59秒でしたので、エンコード時間は14分55秒でした。

バッテリー

Youtubeを見る、NetFlexで映画を見る、検索でブラウジングするなどだけなら、バッテリーは、11時間もつということです。ただ、今回ゲーミング評価で使った、ファイナルファンタジー(FINAL FANTASY)XVでゲーミング性能の測定を約30分行ったところ、(コンセントから電源を抜いた状態で100%充電状態から)30分後に45%の充電状態となってます。

バッテリー駆動測定ソフトBBenchの結果 FF XV(ゲーミング用ベンチマークソフト)を30分使ったところ、急激にバッテリーが減り、100%から約45%になっている

まとめ

持ち運びに便利なゲーミングPCは誰もが欲しくなると思います。高強度アルミニウム合金の筐体は丈夫で安心感がありました。電源なしでゲーミングをするとなると、ちょっと気を付けなければならないと思います。ゲーミングを続けて行うと電池の消耗が早いです。電源コードやアダプタは持ち歩く方がいいと思いました。動画の閲覧などはかなり電池も持ちます。(約11時間持ちます)

サウンドがびっくりするほど素晴らしいので、ゲームをせず映画や動画を観るだけの方にも是非お勧めです。動画編集、特にゲーム配信動画のエンコードも早くすむのでクリエイターの方にもお勧めです。プレミアプロの動画編集ソフトを使って、約11分30秒のプロジェクトを14分55秒で書き出しています。

NVIDIA Studioが使えます。これを使うことでゲームドライバーの切り替えがらくになります。また、NVIDIA Studioでは200以上のクリエイティブアプリが最適化されます。

HP公式ページでは、OMENゲーミングシリーズは14インチより少し大きめの16インチも詳細が見られます。現在(2024年7月28日)月末の割引セールも開催中です!是非ご検討ください。
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